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今回はじっちゃまのYouTubeからアルケゴスショックのウェルズファーゴ(WFC), モルガン・スタンレー (MS), ゴールドマン・サックス (GS), JPモルガン (JPM) への影響についてまとめておきました。
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じっちゃま(広瀬隆雄さん)YouTube
※アルケゴスショックと銀行株の影響については、2021年4月9日のじっちゃまYouTube Live開始30分26秒後からはじまります。以下、かんたんにまとめておきますが、ぜひ全編通してご覧ください!!
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アルケゴスショックの米国株ウェルズファーゴ (WFC) への影響は?
ウェルズファーゴもアルケゴス・キャピタル事件に巻き込まれたかもしれませんが、金額はすごく小さいと思います。
僕(じっちゃま)の考えでは、ウェルズファーゴは投資銀行部門やウェルズファーゴアドバイザーなどの投資関連ビジネスを切り離したほうがよいと思います。
仮に、ウェルズファーゴアドバイザーを売却するとなれば、株価は急騰すると思います。そして、今回のアルケゴス問題によって、現在FRBから受けている総量規制の解除に陰を落とすのではと言われていますが、僕はそうかもしれないが、あまり関係ないと思っています。
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アルケゴスショックの米国株モルガン・スタンレー (MS)、ゴールドマン・サックス (GS) への影響は?

アルケゴス・キャピタルの事件の全貌が詳しくなりつつあるので、もう少し詳しく説明します。アルケゴスのビル・ファンは自分のファミリー・オフィスの運用額として200億ドルの種玉を持っていました。
そして「レバレッジでポジション建てさせてくれよ」と色々な証券会社にお願いしてポジションを建てていました。
もっとも大きなポジションを建てさせていたのは180億ドルのモルガン・スタンレーです。そしてゴールドマン・サックスとクレディ・スイスは100億ドル、野村證券は不明、ウェルズファーゴはそれより少し小さいぐらいの金額です。
アルケゴスのビル・ファンは200億ドルの種玉を持って、他の証券会社でもポジションを建てていることは口に出さずに、色々なところで建玉を建てまくっていました。
今回、それでクレディ・スイスは約40億ドル、野村は約20億ドルの損をしたと言われていますが、この件で1番悪いのはモルガン・スタンレーだと思います。
なぜなら、モルガン・スタンレーは180億ドルという大きいポジションをビル・ファンに許しており、「やばい」という内情もよく理解していたと思います。
さらに、モルガン・スタンレーはバイアコムCBSの公募増資の主幹事であり、公募増資が発表された途端にビル・ファンの担保が飛んだことはモルガン・スタンレーにはわかっていたわけです。
つまり、とんでもない利益相反と一般投資家をリスクに晒すという不届き千万なことを平気でやった会社がモルガン・スタンレーなのです。
僕はすでに業界にいないので、想像ですが、今頃機関投資家のコミュニティはモルガン・スタンレーに対して総スカンを食らわせていると思います。
なぜなら、各証券会社が集まり、クレディ・スイスが音頭をとって善後策を協議している途中からモルガン・スタンレーだけが特定のヘッジファンドに決め商いでブロックを処分したからです。
このようにゴールドマン・サックスの大口処分が明るみに出る前の夜に、モルガン・スタンレーは400億ドルものポジションを落としていました。
だから、その前夜に電話が来たヘッジファンドは本当に気の毒だと思います。モルガン・スタンレーはポーカーゲームの手の内を全く相手に説明することなしに「中国株ADRの大きなブロックが7%下のところにありますが、お宅は要りますか?」と営業してはめていったのです。
それらのヘッジファンドは買った直後に10%ー15%もやられてしまったので、モルガン・スタンレーに対して「お前は何故こうなると知っていて、俺に7%下のところでオファーしたんだよ」と出入禁止にします。
もしかしたら、モルガン・スタンレーは機関投資家から訴訟されて裁判沙汰になるかもしれないです。そして、その形相が長引くかもしれないと思います。
来週から2021年度第1四半期の決算発表シーズンになりますが、トップバッターは銀行株でJPモルガン、ゴールドマン・サックス、シティ・グループ、バンク・オブ・アメリカの順番になると思いますが、結構荒れると考えています。
仮に、「モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスはアルケゴス絡みでの損が軽微だった」としても、それで血まみれになったヘッジファンドがたくさんいるので、物凄い突き上げがあるはずです。
だから、今回の事件を機にブローカレッジのマーケットシェアは激変するかもしれないです。過去を振り返れば、リーマンショックの時もその前後で勝ち組と負け組が分かれました。
当時の負け組はベアー・スターンズやリーマン・ブラザーズで、勝ち組はJPモルガンとゴールドマン・サックスでしたが、今回のアルケゴスの事件も同じだと思います。
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アルケゴスショックで一番得をするのは米国株JPモルガン (JPM)

僕の考えでは今回のアルケゴスの件で一番得をする投資銀行はJPモルガンだと思います。なぜなら、JPモルガンはビル・ファンと一切仕事をしていないからです。
JPモルガンのリスク管理部門はビル・ファンに対して「あいつちょっとおかしいから商売してはならぬ」とコンプライアンスで止めたので、かすり傷ひとつ負ってないです。
さらに、JPモルガンはSPACもほとんどやっていません。もしかしたら数件やっているかもしれませんが、クレディ・スイスやシティ・グループのようにポコポコとやりまくってはいません。
そして、微妙な立場に置かれるのはモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスです。アルケゴスの直撃弾は受けませんでしたが、一足先に逃げたので顧客に迷惑をかけています。
だから、モルガン・スタンレーに対する世間の風当たりはものすごく強くなると僕は思います。僕がバイサイドだったらモルガン・スタンレーとは商売しません。やっていることがアコギであくどいからです。
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米国株ウェルズファーゴ (WFC), JPモルガン (JPM), ゴールドマン・サックス (GS), モルガン・スタンレー (MS) の決算発表予定日とコンセンサス予想
もうすぐ2021年度第1四半期の決算発表日なので、それぞれの予定日(出典:マネックス証券)とコンセンサス予想(2021年4月11日現在、出典はGoogle Finance) を書いておきます。
銘柄 | ティッカー | 決算発表予定日 | 予想EPS | 予想売上高 |
---|---|---|---|---|
JPモルガン | JPM | 4月14日(水)7時 | 3.00ドル | 304.37億ドル |
ゴールドマン・サックス | GS | 4月14日(水)8時 | 10.19ドル | 123.97億ドル |
ウェルズ・ファーゴ | WFC | 4月14日(水)9時 | 0.67ドル | 175.51億ドル |
モルガン・スタンレー | MS | 4月16日(金)7時 | 1.73ドル | 141.69億ドル |

以上です!!