「貨幣の流通速度(Velocity)」ってなあに?

投資に役立つ知識

ウサギ
ウサギ

貨幣の流通速度(Velocity)ってなあに?
100円は時速100Kmで走って、500円は時速500Kmで走るってこと?

ウサギ
ウサギ

わて、ベロシティが気になって夜も眠られへんのよ


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貨幣の流通速度とは?


貨幣の流通速度とは「ある一定期間に貨幣が取引された回数の平均」のことです。



たとえばある国には、ネコ一匹とヒヨコ一羽しか住んでいないとします。その国の財は価格5ドルのイチゴひとつだけで、国全体のお金の量も5ドルだけです。



ある1ヶ月の間にネコは一度だけ5ドルでイチゴを買いました。
この時にお金の財布から財布への移動回数は1です。


またヒヨコが5ドルでネコからイチゴを買い戻したとします。そうするとお金の財布から財布への移動は2回になります。


ウサギ
ウサギ

みんなのお金の移動回数がわかるなんて、野鳥の会の人が街中に潜んでいて、お金が使われるごとにカウントしてるの?



貨幣の流通速度は各国の中央銀行が定期的に発表していますが、野鳥の会の人や監視カメラが国民ひとりひとりの財布から財布へのお金の流れをカウントしている訳ではないです!!


ではどのように貨幣の流通速度を求めているかというと、



貨幣の流通速度=名目GDP÷貨幣の流通量





で計算しています。1回目のヒヨコとネコとイチゴの売買の例でいうと、名目GDPは一般物価水準×取引量で求められるのでイチゴ5ドル×1=5ドル、貨幣量は5ドルのみなので流通速度は



(5ドル×1)÷5ドル=1





となります。ヒヨコとネコの間でイチゴの売買が2回行われたとすると



(5ドル×2)÷5ドル=2



となります。貨幣の流通速度というと難しく聞こえますがかんたんですね。



実際の貨幣の流通速度のデータをみよう


貨幣の流通速度はアメリカの中央銀行であるFredのウェブサイトで誰でも確認できます。→https://fred.stlouisfed.org/series/M2V





しかし、より詳しく知りたい人は自分でデータをダウンロードしてエクセルでグラフを作ってみましう。貨幣の流通速度の求め方をもう一度確かめてみましょう。




貨幣の流通速度=名目GDP÷貨幣の流通量



ですので、Fredの名目GDPと通貨量(M2)のデータを計算するとM2の流通速度と同じになるか調べてみました。



                     Fredの名目GDPとM2の数値を基に筆者作成





M2のデータが1981年からしか利用できなかったので、途中からですがM2の流通速度と全く同じカタチをしているのがわかります。



自分でグラフを作ると5、6分かかりますが、名目GDPの数値が大きいのか、マネーサプライの量が多いのか実際に数値で確認することができます。


ウサギ
ウサギ

じっちゃまのマネパセミナーでは、コロナのための援助金で貨幣の供給量は増えたが、貯蓄に回ってしまってるので貨幣の流通速度が落ちているという話だったね


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より貨幣の流通速度について知りたい方に「フィッシャーの交換方程式」


貨幣の流通速度は以下のアーヴィング・フィッシャーの交換方程式を変形させたものです。

MV=PT


M:一定期間における貨幣の流通量

T:経済全体の実質取引量

P:一般物価水準

V:貨幣の流通速度


この方程式は、もし流通速度が一定とするならば、経済全体の実質取引量と貨幣の流通量が独立に決定されると、貨幣の流通量と物価水準は同一の割合で変化することが表されています。



つまり物価を上昇させたければ、貨幣量を増やせばいいということで、逆も然りです。これを貨幣数量説と呼びます。




しかし先ほど見たとおり、貨幣の流通速度は一定ではありませんでした。なので実際には物価とマネーサプライはもっと複雑な関係であります。


ウサギ
ウサギ

貨幣の流通速度(Velocity)について理解できたかな?

ウサギ
ウサギ

いざ終了!!

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