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今回は2022年1月9日のじっちゃまYouTubeから「2022年1月10日以降のストラテジー」についてまとめておきました!!
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じっちゃま(広瀬隆雄さん)YouTube文字起こし&まとめ
※今後の投資ストラテジーについてのお話はこちら2022年1月10日のじっちゃまYouTube切り抜き動画開始後すぐにはじまります。以下、かんたんにまとめ&文字起こししてありますがぜひ全編とおしてご覧ください。
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FRBのやることに刃向かってはならない
【じっちゃま】今日は”Don’t fight the FED”、 つまり「FRBに歯向かってはならない」ということについてお話します。FEDというのは連邦準備制度の意味です。
現在、FRBは一刻も早く利上げしたくてうずうずしていると思います。3月までに実施中の債券購入プログラムを切り上げて、その終了直後に利上げを開始、2022年内には4回前後利上げするということを市場関係者は織り込んでいます。
要するに中央銀行は引き締めに転じてるんだということです。 “Don’t fight the FED” というウォール街の格言は、中央銀行のやろうとしていることに歯向かっても上手くいかないという格言です。
日本の兜町の格言に「国策に売りなし」というものがありますがそれに似てます。つまり、大局観の話になります。
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2022年は1年通じて米国マーケットは悪そう?
2022年初来のアメリカのマーケットはちょっと弱いです。S&P500は-1.9%下がっています。アメリカの年初の5立会日がマイナスで終わった場合、1月そのものがマイナスで終わる確率が経験則的に非常に高いです。
そして1月がマイナスで終わった場合、1年間を通じてもマーケットが悪いことが多いと言われています。
さらに2022年は中間選挙があり、下院全ての議席と上院の3分の1の議席が改選になります。1月に相場が悪いと与党(民主党)が苦戦することの前兆だと解釈する人もいます。
いずれにせよ、年初からの株式市場のスタートというのは、兜の緒を締めて臨まないといけないような厳しい状態になっているということです。
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8.76兆ドルある連邦準備制度の総資産の圧縮の検討
もう一つ、先週下げが加速した原因は、先日発表された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録の中でFRBの総資産、つまりアメリカの中央銀行の金庫に入っている債券を圧縮についてかなり踏み込んだ検討がされていたからです。
実際にFRBのリサーチャーが過去の経験はどうだったかをFOMCメンバーの前でプレゼンテーションをして、それに対して批判を加えるというカタチで膝を詰めた討議がなされていました。
「これは必ずやってくるな」ということを感じさせる気合の入ったディスカッションだったと思います。
現在、FRBの総資産は8.7兆ドルあります。そのうちの半分くらいである3兆ー4兆ドルは市場に売り返さなくても、償還期限が来たら債権がキャッシュに変わるということだけで減額していくことができると思います。
それのことを”Passive Reduction”=受け身的な減額といいます。しかし、それ以上減額しようと思ったらFRBの在庫の債券を市中に対してぶ売り返すという手もあります。
それはものすごく極端な例なので多分やらないと思いますが、そういうことも可能だということです。
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FRBの「トーク」は前哨戦の合図!?
ちょっと話が脱線しますが、先日サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁がフェドウォッチャーでWSJのニック・ティミラオスとウェブセミナーでディスカッションをしていました。
その中で、FRBが持っている政策ツールはFFレートの操作と量的緩和政策に加えて、「トーク」が重要なツールだとメアリーが言っていました。
つまり「未来はこういうふうになると考えてまっせ」ということを中央銀行家が市場に対して明示的にコミュニケートすることによって、金融緩和や引締めなどを演出していくことができるという意味で「トーク」は重要なツールだということです。
今回の連邦準備制度の総資産の圧縮も今の段階ではトークでしかないということです。つまり「伝家の宝刀を抜くぞ」という仕草を見せているだけです。
それのことを英語では”Saber Rattling”と言いますが、要するに刀をジャラジャラ言わせて、いつ戦が始まってもおかしくないというシグナルを発するわけです。
そこで我々投資家が気をつけなきゃいけないことは「なるほど、じゃあこれからアウチタイムが起こるんだな」ということです。
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現在起きていることは投資理論そのもの
バトル直前の時期に来ているので、Meme 株、グロース株、仮想通貨、SPACというような投機対象が現在は暴落しています。
その理由はチャラチャラした投機的な投資対象ほど金融引き締めに脆いからです。つまり、現在株式市場で起きていることは全く教科書通りの投資理論的なことであり、それを理解していただきたいと思います。
そして、こういう局面ではどういう行動を取ればいいかと僕が聞かれたら、「低PER株、つまり市場から低い評価しか受けてない地味でお買い得な銘柄に避難しなさい」ということが投資理論の教えることです。
なぜならば株式というのはすべて倍率で物事を考えます。例えばPE倍率というのは企業が稼ぐ力の何倍ま買っていけるかというものです。
そして、例えば配当ディスカウントモデルでは利益の中から一部を配当として株主に還元するのですが、その将来の配当のインカムストリーを現在価値までに逆算してきて妥当株価をはじき出すというものです。
そのようなモデルはすべて市中金利が何パーセントかという金利の決め打ちが計算式の根拠になっています。
現在、金利が上昇しようとしているので、それは分数計算の分母が大きくなる=解が小さくなることを意味します。
つまり、FRBが政策金利を引き上げるということが、株式のバリュエーションをぎくしゃくさせるのはすべては倍率のゲームだからです。
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株式はただでさえ倍率ゲーム
そうすると最近「レバナス」という言葉が流行っていますが、レバは「レバレッジ」の意味で、少ない資金で種玉の2倍ー3倍ものポジションを建てることができます。
株式というものはただでさえ倍率のゲームであるにも関らず、それに輪をかけてレバレッジ2倍3倍のポジションを建てるということをやるのが「レバナス」というものです。
現在、初心者の人たちが「レバナスの投資信託」を買って瞬殺でやられていますが、それはアップサイドの時はたくさん儲かりますが、相場環境が変わって目先下を見るのなら何倍もの加速度で資産が減っていくのです。
我々がプレーしているのは倍率のゲームなので、自分がやっていることが何倍にもなってはね返ってきます。
それはアップサイドでもそうですが、ダウンサイドでもそうなんだという認識をみんな持った方がいいと思います。
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パウエルFRB議長のメッセージは明快
そしてジェローム・パウエルFRB議長のメッセージは非常に明快で「今からお前らぶっ殺しに行くから首を洗って待っとけ」というものですあり、それ以外の解釈はありません。
なぜなら今インフレがものすごく激しくなっているからです。FRBは2つの使命があり、一つは雇用の安定化であり、先週の雇用統計では失業率は3.9%だったので、ほぼ完全雇用だということです。
もう一つの使命は物価を2%に安定させることです。しかし、足元の消費者物価指数は6.8%と、はるかにインフレがオーバーシュートしています。
それをいかに牽制するかがパウエル議長が心配していることであって、景気支援ではありません。だから引き締めが起ころうとしているのです。

以上です