
Twitterのフォローもよろしくお願いします!!
今回は2021年12月20日のじっちゃまYouTubeQ&Aから「金利上昇の恐ろしさを教えても、君らはレバナス!」についてまとめておきました。
スポンサードサーチ
じっちゃま(広瀬隆雄さん)YouTubeまとめ
※ 金利上昇の恐ろしさを教えても、君らはレバナス! についてのお話はこちら2021年12月20日のじっちゃまYouTube切り抜き動画開始後すぐにはじまります。以下、かんたんにまとめ&文字起こししてありますがぜひ全編とおしてご覧ください。
スポンサードサーチ
長期金利と短期金利はそれぞれ何を表わしている?
【質問】インフレ利上げ回数の増加があっても長期金利はフラットです。この場合長期金利より短期で判断ですか。
【じっちゃまの回答】短期金利も重要だと思います。長期金利は単に債券市場のトレーダーたちの「長期でのインフレ率がどうなるかということに関する先入観を表したもの」に過ぎないです。
短期金利というのはFRBの政策金利に非常に左右されます。また、銭の亡者的な発想をすれば「すぐお金くれるのか」というのを問題にしているのが短期金利です。
今日のビジネス界や社会を支配している金利は短期金利なので重要です。そして長期金利も重要です。例えばテスラが新しいギガファクトリーを今から3年後にある国に建設するしようか考える場合、3年物の金利を見るべきです。
あるいはサウジアラムコが石油精製プラントを今から10年後に建設するか考える場合、10年債の利回りを気にしないいけません。
例えば、「お腹減ったからあんぱん欲しい」というのは今日のニーズですが、「生まれたばかりの子どもが大学に入る時に学費があるかどうか」は18年後の資金繰りの話です。
つまり、イベントが起こる期間の長さに合わせて参考にする金利も変わってくるべきなのです。よねそれがALM(Asset Liability Management「将来起こる出費にスケジュールと自分の資金計画を一致させる必要がある」 )という概念です。
スポンサードサーチ
ハイパーグロース株はロング・デュレーション?
そしてもっと踏み込んで言えば、例えばマルケタ(MQ)はずっと赤字です。またリチウムバッテリーの会社のクアンタム・エスケープ(QS)も赤字で黒字の目途は立っていません。
あるいは、ルーシッド(LCID)も赤字続きです。このように急成長企業で今は利益を犠牲にして成長を取りにいっているという企業のIPOが後を絶ちませんが、これらの企業のデュレーションの話をすれば、ものすごくロングです。
なぜなら、利益が出るのは遠い将来だからです。債権のトレーディングの基礎の話を以前にしたことがありますが、金利が上昇すると思うんであれば長期債を売って短期債に乗り換えなければなりません。
なぜならキャピタル・ゲイン、キャピタル・ロスのやられの程度が短期債の方が少ないからです。その連想で、例えばルーシッド(LCID)みたいなハイパーグロース株なら、これは100年債を持っているのと同じ状況です。
だからデュレーションはものすごく長く、未来永劫にわたって黒字が出ない企業です。つまり、そういう会社ほど目先の金利の見通しが上昇ということになれば、こっぴどく売られてしまいます。だから金利が大事だという話をしています。
この部分の議論がわからなければ、みんなはグロース株投資をする資格はありません。はっきり言って、算数ができないということを意味しますのでここをよく肝に銘じてください。
スポンサードサーチ
金利上昇は危ないと言ってるのに、君たちは「レバナスが!」
僕が投資銀行にいた時に、「ブタに口紅を塗りたくって売り飛ばすようなIPOをしていました。自分の手を見たらさ血みどろでしたよ。
この手で殺めた投資家がこんなにたくさんいたなんて…懺悔といった感じでした。それがビジネスというものです。
だからその罪滅ぼしとして、「危ないよ」「自分で自分の身を守りなさい」とみんなに教えているわけです。
そういう時に「レバナスが!」とか全然なんにも考えてない輩がそういった商品に釣られて株式市場に土足で参入してきています。だからレバナスブームとか見ると本当に心が曇りますね。
そしてネット証券の中にもそういう状況を苦々しく思っている人たちはいます。僕に電話してきて「なんかすごい状況になっています」と内部者で打ち明けて来る人もいます。そういう話を聞いて我々は「酷いね」「たまんないね」という話をしています。

以上です!!