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今回はじっちゃまの楽天証券セミナーからフォームファクター(FORM), ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS),ラティス・セミコンダクター (LSCC) についてまとめておきました。ついでに株価チャートも付けました。
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じっちゃま(広瀬隆雄さん)YouTube楽天証券セミナー
※3つの半導体銘柄については、こちらのYouTube開始26分35秒後にはじまります。以下、かんたんにまとめておきますが、全編通してご覧ください。
※YouTube冒頭からはじまる今後の米国経済の見通しと投資ストラテジーについてのお話はこちらにまとめたので、あわせてお読みください。
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今回紹介する半導体3銘柄について
これから半導体関連の銘柄であるフォームファクター(FORM)、ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)、ラティス・セミコンダクター(LSCC)の3つを紹介しますが、これらの銘柄は「半導体」と聞いた時に、最初に浮かぶ銘柄ではありません。
これらの銘柄を紹介する理由は、現在の半導体セクターは非常に好況なので、エヌビディア(NVDA)や台湾セミコンダクター(TSM)などのリーダー銘柄はすでに先駆けて騰がってしまってるからです。
エヌビディアや台湾セミコンダクターなどのピカピカ銘柄もよい投資対象だと思いますが、「しまったなぁ」や「ちょっと出遅れたな」と今から買える半導体銘柄を探している投資家の方も多いと思います。
そういう人ために、株価的に出遅れていて、バリュエーション的にもそれほど高くない半導体関連銘柄を3つ選んできました。
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米国株フォームファクター(FORM)
フォームファクター(FORM)のビジネスについて

最初に紹介する銘柄はフォームファクター(FORM)です。この企業は半導体製造装置にグループに分類されます。
半導体製造装置の市場は、フロントエンドという前工程とバックエンドという後工程のグループに分かれますが、フォームファクターはその中間である小さいセグメントに位置する企業です。
フォームファクターの事業は、具体的には、半導体ウエハーの検査や測定をしています。また、ウエハーが目論見通りのきちんとした品質で製造できているか確認する検査装置であるプローブカードを製造しています。
このプローブカードのビジネスは顧客からの注文を受けてから納品までのリードタイムが短いです。たとえばインテルなどの大口顧客から注文を受けたらすぐに持っていかなくてはならない一方で、注文がなければオーダーストップしてしまうビジネスです。
つまり、顧客への依存度が高く、収益の見通しが立ちにくいビジネスです。さらに売上高は好況の時は土砂降りのように増えますが、悪くなれば急にストップするという問題も孕んでいます。
さらには、アプライドマテリアル(AMAT)やラムリサーチ(LRCX)は、寡占状態のなかで大きな機器を収めて、たっぷりマージンを貰えるような殿様商売が可能ですが、フォームファクターにはそれが不可能なのでマージンもやや低いです。
顧客からの注文も増減があるので、自社の利幅の確保が難しいので、フォームファクターは比較的割安に放置されています。
しかし、そのようなセクターのなかで、フォームファクターはマーケットシェアを伸ばしています。現在は他社の製品ラインを買収して、製品の取り揃えを増やしています。
2012年には20%であったマーケットシェアを、現在では30%超え、究極的には36%まで持っていきたいという目標をフォームファクターは持っています。
フォームファクター(FORM)の地域別売上高
こちらがフォームファクター地域別売上高です。

フォームファクター(FORM)の顧客別売上高
こちらは顧客別売上高です。ファウンドリー&ロジックというインテルのように垂直統合されたマイクロプロセッサーの企業の割合が大きいです。

フォームファクター(FORM)の売上高
フォームファクターの売上高のトレンドはこのような感じです。2020年度の売上高は6.94億ドルですが、究極的な目標とし8.5億ドルを掲げています。

フォームファクター(FORM)のEPS
フォームファクターのEPS推移は以下の通りです。

フォームファクター(FORM)の目標
こちらがフォームファクターが提示している目標です。これらを達成できるかはまだわかりませんが、いずれも非常にアグレッシブなターゲットです。もし、達成できるのであれば、非常に割安な株ではないかと思います。

フォームファクター(FORM)の株価
こちらはマーケット・スミスが提供しているフォームファクターの日足チャートです。2021年4月16日の終値は49.37ドルでした。
チャート上では53.17ドルに届かずに、今のところはカップ・ウィズ・ハンドルの取手部分が下がってきています。

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米国株ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)
ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)のビジネスについて

次に紹介する半導体関連銘柄はケイデンス・デザイン・システムズ(CDSR)です。この企業は半導体回路設計のソフトウェア(EDA)を提供しています。
この分野ではケイデンスとシノプシス(SNPS)の二強です。現在はプレイヤーの数が限られているので秩序立った戦いが展開されており、強いて言うならばケイデンスがややマーケットシェアを増やしているように思えます。
現在は人工知能、機械学習、自動運転、ハイパースケールコンピューティング、5G、IoTなどのアプリケーションの増加に応じて演算量も増加しています。
インテルの微細加工の失敗に代表されるように、ムーアの法則が当てはまりづらくなっている環境のなかで、パフォーマンスの限界をごまかしてやる方法が現在は非常に脚光を浴びています。
ケイデンスはそれに対して、EDAとシステムデザインを統合することによってスケールをだすという「インテリジェント・システムデザイン」を提案しています。
このような理由から、ケイデンスの売上高に占めるシステムデザインのシェアが少し増加して、EDAよりマージンがよいシステムデザインのほうにいけば先行投資の資金も回収しやすいという好循環が現在起きています。
ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)の売上げ構成
こちらがケイデンス・デザイン・システムズの売上高の内訳です。青の部分がデジタルIC回路設計で先ほど説明したシステムデザインは黄色の部分です。

ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)の売上高
下のグラフのように、ケイデンスの売上高はジリジリといい感じに増えています。

ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)の株価
こちらはマーケット・スミスが提供しているケイデンス・デザイン・システムズの日足チャートです。2021年4月16日の終値は147.26ドルでした。
上値抵抗線である149.08ドルを超えそうでいて、まだ超えてない感じです。数日中にブレイクアウトしそうにも見えますがわかりません。

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米国株ラティス・セミコンダクター(LSCC)
ラティス・セミコンダクター(LSCC)のビジネスについて

次に紹介する半導体銘柄はラティス・セミコンダクター(LSCC)です。この企業はフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)と呼ばれる半導体を製造しています。
FPGAの市場にはアルテラ(ALTR)とザイリンクス(XLNX)という二社の大きなプレイヤーがいます。アルテラは買収されてインテル(INTC) の一部門になっています。
ザイリンクスは、昨年にアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が買収を発表をして、そろそろ成就すると思います。
このようにアルテラとザイリンクスの巨大メーカーが買収されて、別会社の傘下に入れば、最後にラティス・セミコンダクターだけがFPGAの独立系企業として残っていることになります。
ラティス・セミコンダクターはどちらかというと3番手銘柄で、あまりリスペクトされていない会社です。
ラティス・セミコンダクターの価値提案としては、ダイサイズが小さく、EV(電気自動車)や5Gに搭載されるFPGAをやっています。
現在は世界的に車載半導体が非常に品薄になっています。しかし、ラティス・セミコンダクターの場合は在庫を多めにとっていたので、車載半導体の供給に不足はありません。
このようなカタチで現在、降って湧いたようにラティス・セミコンダクターに引き合いがたくさん来ているということが起きています。
ラティス・セミコンダクター(LSCC)の売上高
ラティス・セミコンダクターの売上高は、以下のようにだんだんと伸びてきています。

ラティス・セミコンダクター(LSCC)のグロスマージン
それから、グロスマージンもだんだんと伸びてきています。

ラティス・セミコンダクター(LSCC)の営業マージン
ラティス・セミコンダクターの営業マージンはこのような感じです。

ラティス・セミコンダクター(LSCC)の株価
こちらはマーケット・スミスが提供しているラティス・セミコンダクターの日足チャートです。2021年4月16日の終値は57.92ドルでした。
しばらく上値抵抗線のところを超えられずにいたのが、16日にオニール式のピボットポイントを超えてブレイクアウトしました。ラティスがS&P中型株400指数に組み込まれるニュースに株価が反応したようです。


以上です!!