
Twitterのフォローもよろしくお願いします!!
今回は2021年7月6日のじっちゃまYouTube Liveから、「FIREを達成したいなら気をつけて欲しいこと」についてまとめておきました。
スポンサードサーチ
じっちゃま(広瀬隆雄さん)YouTube
※F.I.R.Eのお話はこちら2021年7月6日のじっちゃまYouTube Live開始後すぐにはじまります。以下、かんたんにまとめておきますが、ぜひ全編とおしてご覧ください。
スポンサードサーチ
FIREムーブメントと株式投資について
今日はFIRE(Financial Independence=経済的自立、 Retire Eary=早期退職) についてお話します。FIREはアメリカだけでなく、最近は日本でもブームになっていると思います。
そもそもFIREとは、早期退職して、不労所得でやりたいことをやって暮らそう、というような考え方です。
FIREという考え方は約10年前からありましたが、近頃は新型コロナの影響によって、個人投資家ブームが訪れたために加速度的に浸透しました。
スポンサードサーチ
FIREで経済的自立ができるのか?
まず、不労所得だけで暮らせる水準はあるのか?というとあります。アメリカの株式市場に投資した場合、年間約7-8%のトータルリターンがあります。
この数字はインフレ率約2%を加味しても、5-6%の実質リターンが見込めるわけです。そうであれば、資産の4%を生活費として切り崩すことで、元本は投資したまま不労所得で生活することができます。
しかし、現実問題、そういう生活は可能なのか?というと、理論上は可能なようです。Moneychipのページで調べてみると、1980年~2020年にS&P500に投資していたら年率12%でまわっています(複利計算)。もし1980年に1ドル投資していたら、104.51ドルになっていた計算です。
先ほど、元本の4%の生活費と言いましたが、年12%のリターンが見込めるのであれば、もっと良い暮らしができます。
しかし、これはアメリカのS&P500を投資先に選んだ場合です。日本の場合はどうでしょう?たとえば日本の銀行に預金しても利子は限りなくゼロに近いです。
これは何を意味するかというと、「あなたが日本の銀行に預金していてもFIREはできない」ということです。なぜならリターン0に対する原資は限りなく大きく(無限大に)なるからです。だから投資先を選ぶ時には気をつけて欲しいです。
では、アメリカでFIREを達成した人たちが、何に投資しているかというと、VTI(バンガード・トータルインデックス)のような米国株のインデックスです。99%の人たちがVTIに投資していると思います。
※VTIに関しては過去記事にもまとめてありますので、あわせてお読みください。
スポンサードサーチ
FIREするにはいくら必要?資産の目安は?
では、日本で日本人がFIREできるのかという話をします。2019年総務省家計調査によれば、一世帯、一ヶ月の平均支出額は34万2千円でした。もし、年4%の消費として計算すると元本1億260万円あれば不労所得だけで生活できます。
FIREの達成を目指している人は、収入の増加と節約の両方に取り組んでいることが多いです。収入を増やすとは、より高い給料のために転職するとか副業をするなどです。節約は外食をやめてお弁当にしたり、家賃の安いところに引っ越すなど、生活費を切り詰めてる人が多いです。
またFIREというのは、自分が質素な生活をすればするほどゴールが近くなります。倹約の過程で身につけた質素な生活習慣というのは、FIRE後も大事な生活習慣となっていきます。
スポンサードサーチ
FIREムーブメントは持たざる者のリベンジ
次にFIREに対する反論についてです。たとえば僕は子供が二人いて、そのうち一人は大学だけでなく、大学院にも進学したので、学費だけで7千万円かかりました。
FIREは自分独りだけなら達成しやすいですが、このように家族がいると学費もあったりして難しいです。自分がFIREを達成したくても、家族が必ずしも賛同するとは限らないからです。
つまり、FIREというのは「持たざる者のリベンジ」なんですよ。家族の責任などがない身軽な人ほど上手くいきやすいのです。
スポンサードサーチ
FIREをしたければ投資先に気をつけて
僕はFIREブームはとても面白い現象だなと思っています。アメリカだとミレニアム世代は大学を出て就職する時にちょうどリーマンショックが起きて、就職難だったわけですが、今回の新型コロナでもZ世代が就職で苦労をしました。
このような不況が若者の消費態度に影響を与えていることが非常に面白いなと思いました。また、今回の新型コロナは外出ができないので、「投資」というものがすごくハイライトされた不況でした。
2020年の3月に株式市場は底を打ちましたが、そこからバイ&ホールドしておけば70%-80%のリターンでした。だから、投資をはじめるには絶好のタイミングだったと思います。
このように新型コロナ蔓延時に投資をはじめた人たちは、「自分たちはできる」という自信を持っています。
僕は過去の個人投資家ブームを見てきましたが、最近のロビンフッド現象を見ていると、1986年に日本で起きた「新人類相場」に似ていると感じます。
しかし、日本のバブル期と似ているからといって、アメリカ市場が日本の1990年のように、ド天井をつけて長期低迷するかどうかはわかりません。
当時の日本株は市場平均のPERが70倍、80倍でした。現在のアメリカ株のPERは約22倍と全然違います。
もし、FIREを目指すのであれば、長期にわたってそのマーケットは大丈夫か点検する必要があるかと思います。僕の見立てではアメリカ市場は安くはないけど、それほど不健全ではないです。

以上です!!