
今日はなぜワクチン株で儲けることができたかを考える会を開催したいと思います。

考える会と言っても一匹しかいません
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最近のバイオンテック(BNTX)
バイオンテック(BNTX)とファイザー(PHF)の新型コロナワクチンの有効性が90%以上というニュースが11月9日に、モデルナ(MRNA)のワクチンの有効性が94.5%というニュースが11月17日にそれぞれ飛び込んできました。
バイオンテック株の11月9日の最高値は115ドルをマークしました。一方、モデルナは11月16日に100.5ドルをマークしました。

わたしはバイオンテックを107ドル、モデルナを100ドルで売りました。
これらのワクチン株はニュースがでるとワッと株価は上がって、ニュースがないと株価は落ちていくような株でした。
落ちていく株価を見て「損切り」しようと売ってしまった人も多いのではと思いました(Twitterの世界における体感)。
そこで今回はバイオンテックを例に、11月第三週までに大人しくホールドして儲けることができたかを考えたいと思います。

なぜ儲かったかってじっちゃまのYouTube ライブ観てワクチン株買ったからだろ。
株価の上げ下げに苦しんだ過去を振り返ってみよう
じっちゃまは「株価の上げ下げに右往左往しちゃだめ」とよくいってます。でも株価を見ていちいち「うわっーーーーー」とか「おおおっっっーーーー」とか「みんな売るなーーーー、買うんだー買うんだージョーーーー」とか言ってしまいます。ど素人なもんで!!!


下のグラフは2020年5月13日から11月13日までの日々の騰落率です。データはYahoo Financeからダウンロードしたものを使用しています。
なぜその日からのデータを使うかというと、じっちゃまの5月13日のYouTubeライブを観て買ったからです。

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とりわけ騰落率が大きかった日とその日のニュースを振り返ろう
ここで騰落率が大きかった日にどんな報道があったかを振り返ってみましょう。
・5月18日 騰落率+21% 同じmRNA技術のモデルナ社(MRNA)の初期治験結果が有望と発表
・7月13日 騰落率+10.55% 開発中の新型コロナワクチンが米食品医薬品局(FDA)の優先審査の対象に指定されたと発表
・7月17日 騰落率+12.36% EUが同社および他のいくつかの製薬会社と開発中の新型コロナワクチンを確保するために協議中であることを発表
・7月22日 騰落率+13.72% 米政府がファイザー&バイオンテックの新型コロナウイルスワクチン1億回投与分の供給を確保。受取時には19億5000万ドルの支払い。米政府は最大で5億回分を追加取得可能
・7月23日 騰落率-15.03% 公募価格が93ドルに値決めされる
・8月21日 騰落率+10.19% これまでに登録された被験者1万1000人のうち約2割が黒人もしくはヒスパニック系だと明らかに
・9月9日 騰落率+4.16% 開発中の新型コロナワクチンのデータ発表・EUから2億回分の発注期待
・10月1日 騰落率+9.5% 前日にドイツ第1/2相試験データのNature誌掲載を発表
・10月28日 騰落率-7.64% 臨床試験(治験)モニターはまだ中間的な有効性分析を行っておらず、後期治験のデータをまだ公表する段階でないと表明
・11月9日 騰落率+13.91% 開発中の新型コロナウイルスのワクチンの治験で予防の有効性が90%を超えたとする初期データを発表

色んなニュースがあったね。思えば遠くへきたもんだ!!

せっかくなので期待収益率をどれぐらい見積もっときゃ良かったのかを計算してみよう!
期待収益率を考える会
ニュースがでるとパーンと株価は上がって、何もないとズルズル落ちていく株価に耐えられたのかを考えた時に、じっちゃまの「ワクチン株は失敗のニュースが流れたら一気に半値、基本は全滅シナリオ」の言葉が重要だった!!と思います。
なぜなら、その言葉から客観的な期待収益率が計算できたからです。ワクチン株は失敗したら一気に半値(-50%)、基本は全滅シナリオを織り込んでとりあえずは70ドルで買ったことにして107ドルで売る(+53%)という後付け感満載で期待収益率を考えてみましょう。
・(成功確率×成功時の期待収益率)+(失敗確率×失敗時の期待収益【損失】率)で計算
全滅(成功確率0%)で計算するとちょっと変な感じになるので、10%の成功確率、失敗確率90%で計算したとします。そうすると・・・
0.9×(-0.5)+ 0.1×0.53=-39.7%
と期待収益率はかなりやばめのマイナス数値になりました。

サラリーマンでマイナスの期待収益率のプロジェクトに投資したいとか言ったら上司に殺されるね!!

「社長!90%の確率で投資金額が半分になるんですが、10%の確率で投資金額が1.5倍になるプロジェクトに僕の夢を掛けたいんです!!」とか無駄に熱いストーリーなんて池井戸潤も書かないよ!!
もし10月の頭に80ドルぐらいで購入したとすると、その時は順調に第三次臨床試験まで進んでいたのでワクチンの成功確率は第一次、第二次臨床試験時よりは高くなるので50:50ぐらいになっていたとします。
そこでもう一度期待収益率を計算してみましょう。失敗のニュースが流れたら半値、成功して107ドル(+33%)で売れるとすると、
0.5×(-0.5)+0.5×0.33=-8.5%
それでも期待収益率はマイナスです。失敗確率が高く、また失敗したときのダウンサイドが大きいと大きな博打になります。
全滅シナリオや10%の成功確率、失敗確率90%で失敗したら半値というのを胆に命じて、期待収益率はマイナスだと思っているけど、上がる可能性もあるよねということを胆に命じてたからこそ株価の上下げにも耐えられたのかと思いました(じっちゃまの教えのおかげ!!)。
じゃあなぜ期待収益率がマイナスな株を買うかというと、そこにはワクチンの成功確率を主観的確率で成功:失敗=9:1ぐらいに設定したり、まったく根拠のない成功確率(信念)でワクチン株を買ったりする市場参加者がいるから株価が上がると見込んでいたかではないでしょうか(=遊べる?)。
主観的確率で投資をすることはビジネスでは通用しませんが、個人投資家なら自分の判断で投資できるので通用します。

主観的確率とはある現象がどれだけ起こりやすいかについての個人が持つ主観的な信念を指すよ!!客観的確率とは、繰り返し観察されたデータや記録に基づいたある現象の起こりやすさを指すよ!!

宝くじ買うときに真面目に客観的確率を計算してたら、誰も宝くじ買わなくなるよ!!
バイオンテックのチャートです。11月17日高値をつけた後は下がってきました (金曜に承認申請のニュースで19日は上がりました)。

もうこのチャートには、主観的確率でワクチン株を買う人がいると期待してワクチンの成功確率が低いながらも株をホールドしていた人たちは撤退してしまいましたかね。もしそうなら、このチャートは「兵どもの夢の跡」ではないでしょうか(適当)。

ウサギはBNTXもMRNAも売ったので次に行きます
・じっちゃまライブからワクチンの成功確率を知り、客観的な期待収益率を計算してたから。
・失敗したら半値を胆に命じて期待収益率をマイナスに見ていたので、値下げに動しなかった。

じっちゃま大好きかよ

それではまたねー!!
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