
今日はじっちゃま(広瀬隆雄さん)のYouTubeライブからベータ値をさげてポートフォリオのリスクを減らす方法について説明するよ
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じっちゃま(広瀬隆雄さん)YouTubeライブ
※ポートフォリオのリスクの減らし方についてはこちらの2021年1月4日YouTubeライブ開始後2時間50秒くらいからはじまります。
じっちゃまのYouTubeライブでは、ポートフォリオのリスクの減らし方として以下の4つの方法があげられています。
② 小型株を減らして大型株を増やす
③ 高PER株を減らして低PER株を増やす
④ VTIのようなETFを増やす
小型株から大型株へのシフト、高PER株から低PER株へのシフト、VTIを増やすことがポートフォリオのリスクを減らすことは理解しやすいかと思います。
しかし、高ベータ株から低ベータ株へのシフトについては、株をはじめたばかりの人は聞いたこともないかもしれないので詳しく説明していきます。
ベータ値(β値)とは何か?
ベータ値とは「ある企業の株価が市場全体の動きに対してどれだけ敏感であるかあらわしたもの」のことです。
ベータ値はYahoo Financeの各銘柄ページのSummary または Statistics(統計)のところで確認することができます。

上の写真はアップル(APPL)のベータ値ですが、1.30と書かれています。これは株式市場全体が1%上昇したならば、アップルの株価は1.3%上昇する傾向がありますよ、という意味です。
そして、もし株式市場全体が2%上昇したならアップルの株価は2.6%上昇します。反対に株式市場が2%下落したなら、アップルの株価は1.3%の下落する傾向があるということです。
つまりベータ値が高ければ高いほど、ボラティリティが大きくなるのでリスクが高くなるということです。では、ベータ値がマイナスならボラティリティが小さいのかといえばそうではありません。
ベータ値がマイナスの銘柄、たとえばβ=-1.3の株式は、株式市場全体が1%上昇したなら、1.3%下落します。
反対に、株式市場全体が1%下落するならば、β=-1.3の株価は1.3%上昇するということです。つまり、ベータ値がマイナスの銘柄は株式市場全体と反対の動きをします。
ベータ値の符号がマイナスであっても、その数字が大きければ大きいほどボラティリティは大きくなります。つまり、β値=-2よりもβ値=-3やβ値=-4のほうがボラティリティは大きいです。
ベータ値がどのようなことを意味するのかを簡単にまとめました。Yahoo Financeなどで、自分が保有している銘柄や気になる銘柄で比較してみてください。
・ベータ値が1を超える銘柄は、株式市場全体より大きく動く
・ベータ値が1の銘柄は、株式市場全体と同じ方向に動く
・ベータ値が0より大きく1より小さい銘柄は、株式市場全体の動きにあまり反応しない
・ベータ値がマイナスの銘柄は、株式銘柄は株式市場全体と反対の動きをする
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ベータ値(β値)の計算方法
ベータ値の計算方法は以下の数式で表されます。
β値=ある株式と株式市場の共分散÷株式市場の分散
共分散とか分散と聞くと数学や統計学が苦手な方は嫌だなと思うかもしれませんが、エクセルでかんたんに計算できます。
ちょうどズームのベータ値がない(日数が少ないため)のでS&P500に対するZMのベータ値を計算してみました。

ちなみにN/Aというのは、Not Available の略です。
2019年4月からのデータしかないのと若干面倒なのとで、とりあえずデイリーでやってみたところ、-0.00253でした。ベータ値は小さいですね。

ベータ値については以前の記事でも説明したので、よろしければお読みください。
ポートフォリオのベータ値
現在の私のポートフォリオの個別銘柄のベータ値を調べてみました。IPOしたばかりの銘柄のベータ値はないです。
銘柄名 | ティッカー | β値 |
---|---|---|
ロイヤリティーファーマ | RPRX | N/A |
スターバルク | SBLK | 1.44 |
ヴァーレ | VALE | 0.89 |
ハンティントン・インガルス | HII | 0.9 |
ポーランドETF | EPOL | 1.36 |
ギリアド・サイエンス | GILD | 0.54 |
バンガードトータルストックマーケットインデックス | VTI | 1.04 |
パランティア | PLTR | N/A |
DMYテクノロジー | DMYD | N/A |

とりあえず現状維持で行こうかと思います