2020年仮想通貨はゴールドよりも株式に強く相関していた

スポンサーリンク
各資産の相関
スポンサーリンク

スポンサードサーチ

スポンサーリンク

ダラモラン教授のブログ

各資産の相関係数

ニューヨーク大学スターンスクールのアスワス・ダモダラン教授が当人のブログで、各資産の2020年の日次リターンを用いて相関を計算していたのが面白かったので以下に表と拙訳を掲載しておく。


ダモダラン教授は市場間の相関関係は上昇し、分散投資による利益は減少、特に危機(crisis)の時期には減少していると述べている。




以下、ダモダラン教授が計算した各資産の2020年の日次リターンの相関係数である。係数が1であれば完全な相関で同じ動きをする。係数でプラスあれば同じ方向に動く傾向、マイナスであれば逆に動く傾向、0に近い数字は相関関係がない。



https://aswathdamodaran.blogspot.com/2021/01/data-update-3-for-2021-currencies.htmlより転記


株式

米国のS&P500(大型株)とS&P600(小型株)の相関は0.89、S&P500と欧州株の相関は0.70、新興市場株の相関は0.60であった。2020年はグローバルに分散化された株式ポートフォリオでも、少ししか助けにしかならなかっただろう。



米ドル

米ドルは株式と反比例して動き、株式が弱い時には上昇、強い時には下落した。新興国通貨 (-0.54) に対する動きが先進国通貨 (-0.17) に対する動きより大きかった。これは新興市場の株式を保有することによる分散効果の一部または大部分を相殺している可能性がある。



米国債

米国債価格は少なくとも2020年には株価と反比例の動きを示した。これはS&P 500と3か月債の間(-0.06) および10年債の間 (-0.48) に負の相関が見られることからも分かる。




つまり、2020年に金利が大幅に上昇 (下落) して国債価格が下落 (上昇) した日には、株価は上昇 (下落) する可能性が高かったのである(金利変動による価格変動の影響を含め、国債の日次リターンを計算)。



社債

社債については、低格付・高利回り債(S&P 500とCCC&低格付け社債との相関は0.60)の動きが高格付(S&P 500とAAA*との相関は0.47)を大きく上回っており、株価との関係はプラスとなっている。(*原文ではCCC&lowerとなっているが、おそらくAAAとの間違い)




コモディティ

少なくとも2020年には、コモディティ価格は株価とともに動き、その相関は石油や銅だけでなく、コモディティ指数全体にも強い正の相関を示した。



S&P不動産指数

S&P不動産指数は、株価の上昇に伴って上昇したが、この指数は証券化不動産を対象としているため注意が必要である。




大部分の不動産は依然として私有財産であり、不動産価格は証券化された不動産価格から乖離する可能性がある。ケース・シラー住宅価格指数は実際の取引を測定するが、毎日更新されるわけではないためこの表には適していない。



ゴールド&シルバー

ゴールドとシルバーは金融資産に対する部分ヘッジ(株式・債券)を提供したが、その相関は1970年当時のように負ではなかった。2020年にはゴールドとシルバーはともにS&P 500に対して、0.17、0.24と正の相関を示した。



仮想通貨

仮想通貨はゴールドよりも株式により強く相関していた。ビットコインはS&P500と0.43の相関を示し、イーサリアムは同指数に対して0.45の相関を示した。




興味深いことに仮想通貨とゴールドの相関は弱かった。ビットコインとゴールドの相関は0.10で、イーサリアムとゴールドの相関は0.12であった。


スポンサードサーチ

まとめ

これらはすべて2020年という一年間のもので、これらの相関関係が不安定であるのは承知だが、投資とリスクの関係について判断するには、2008年や2020年のような危機的な年を見るべきだとダモダラン教授は主張している。



そして、重要なことは、現代の分散投資は数十年前と比べてはるかに困難であり、外国株を多く保有し、一部の不動産を保有するという古い戦略に固執することは、もはや効果がないという言葉で締めくくっている。




原文はこちらから→Data Update 3 for 2021: Currencies, Commodities, Collectibles and Crypto

タイトルとURLをコピーしました